【ボランティア・講話】グリーンマウンテンカレッジ第二回目に参加しました!
参加者と共に「学び合う場所」
2023年12月2日、奈良若者サポートステーションの利用者さんとスタッフで、グリーン・マウンテン・カレッジというイベントに参加してきました!
こちらのイベントは、奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良2023-2024」の一環として実施。
焚き火を囲みながら、参加者と共に対話を繰り広げる「学び合いの場」であるこのイベントは、2018年のスタートから数えて今年で6年目となりました。
イベントは、ならまちセンター芝生広場で全3回開催。
これまでは全体のテーマを設けていましたが、今年はテーマを掲げずゲストとのトークや参加者との対話をメインに行います。
第2回目はグリーン・マウンテン・カレッジの校長、小山田 徹さん(美術家/京都市立芸術大学美術学部教授)と、風間勇助さん(奈良県立大学講師)が語り合います。
どんなお話が聞けるのか、非常に楽しみです!
ボランティアとして参加させていただくのは設営・運営・撤去など。
この日は少し曇り空でしたが雨は降らない予報。しっかり寒さ対策をして作業を行いました。
看板に今日の登壇者名が書かれた紙を貼ったり、アンケート用紙をバインダーにセッティングしたり、のぼり旗の設置をお手伝いしました。
開始の18時が近づくとお客様も集まり、小山田さんと風間さんのお話が始まりました。
刑務所と芸術をテーマに研究をされている風間さん。
少年院在院者の文芸作品コンクールをご存知でしょうか?と投げかけられます。
再犯の防止には孤立化させないということが必要で、まずは「仕事をさせよう」「仕事と家があれば再犯しないだろう」と考える人が多い。しかし、それだけでは社会復帰が困難な人もたくさん居る。
「犯罪した人がアートをしてもいいんですか?」と質問されることもあり、アートが贅沢品として捉えられている風潮があるそうです。
人は自分が経験した困難さはわかるが、他者が経験した困難さは分かりにくいと語られます。
風間さんは「刑務所アート展」を開催しており、審査員や作品を観た人のコメントを応募した受刑者に返すことで、「壁」で隔てられた刑務所の内と外の交流をつくりだしているそうです。
刑務所については報道されない部分も多く、いつか自分が犯罪を犯す側になるかもしれず、本当は他人事ではないのに、自分が加害者になる想像はとてもしにくい状況にある。
懲罰的な措置だけではなく、社会がそういった人たちをどう捉えるか、自分はどういう態度を取ればいいか、考えておかないといけない。今の時代はリアリティを持てないまま頭で想像するしか方法がないので、目に見える形にしたり、接する機会を作っていかなくてはいけないとおっしゃっていました。
お話は来年3月から始まる「ならまちワンダリング」について。
奈良市の空き地や公園、庭先などを、みんなでワンダリング(さまよう、迷う)しながら、新しい表現の萌芽や市民の学び合いの場を育んでいくプロジェクトです。
何が起こるか分からないとお2人は話されていて、決まった枠組みが最初からあるのと、方法を模索している時に思いつくのとは違う。ぜひ、うまくいかない経験もして欲しいとのことです。
現在、部活及び部員を募集中ですので、興味がある方はぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
そして最後に風間さんは、犯罪加害者や被害者、そしてその家族などの人生は続いていく。
社会の片隅にそういった人たちが居ることを覚えておいて欲しいと語られました。
お2人のトークのあとは、参加者の皆さんによる対話が焚き火を囲んで行われました。
自然的に発生する会話やそこから生まれる新しい関係など、大変興味深く有意義な時間となりました。
参加された皆さんお疲れさまでした! 本日学んだ、寒さの中での作業や重いものを持ったり体を動かしての作業の適性について自己理解を深め、グループで作業した経験などをしっかり仕事に生かしていきましょう。
そして小山田先生、奈良市アートプロジェクトの皆様、ご来場くださった皆様、貴重な経験をありがとうございました!
グリーン・マウンテン・カレッジ第3回目は、12月16日(土)に開催。小山田徹さんとゲストの杉山拓次さん(春日山原始林を未来へつなぐ会事務局長)の語り合いをお聞きします。
会場は今回と同じならまちセンター芝生広場で18時から開催ですので、お時間がある方はぜひご来場ください!
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