【ボランティア・講話】グリーンマウンテンカレッジ全2回に参加しました!
参加者と共に「学び合う場所」
2025年11月28日、29日の2日間、奈良若者サポートステーションの利用者さんとスタッフで、グリーン・マウンテン・カレッジというイベントに参加しました!

こちらのイベントは、奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良2025-2026」の一環として、ならまちセンター芝生広場で実施。
焚き火を囲みながら、参加者と共に対話を繰り広げる「学び合いの場」であるこのイベントは、2018年のスタートから数えて8年目。今年は11月の金曜日・土曜日の二夜連続で二人のゲストを迎えての開催となりました。
まず1日目はテント設営などの会場準備からスタート。看板に紙を貼り付けたり、テントを組み立てたり、のぼりを設置したりと、指示を受けて準備を進めます。

日も暮れてきて、焚き火にも火がつき、いよいよイベントが始まります。
今年の第一夜目はジャーナリストの浅野 詠子さんとブブ・ド・ラ・マドレーヌさんによる「『ジャーナリスト』という仕事」をテーマにした対話が行われました。
このイベントは無料で途中参加OKのもので、毎年参加されている方や気になって立ち寄られた方など様々な人が参加します。
利用者さんたちはトークを聞きながら、途中からの参加者にチラシやアンケートを配ったり、焚き火の管理を行いました。

浅野さんは以前奈良新聞記者として約20年キャリアを積んだ後に、フリーランスのジャーナリストとして活動されています。そんな浅野さんが現在注力しているのが奈良の水道資源について。
奈良を流れる代表的な川といえば大和川が思い浮かびますが、奈良は大きな水害が起こらない地形の代わりに、もともと水源が少ないという課題を抱えており、安定した水道資源の確保のために、ため池という昔ながらの仕組みが活用できるのではないか?という考えをお話されました。

ジャーナリストという立場を通し、持続可能な水道資源の仕組みを作るためにすべき課題解決を探る中で、昔から様々な工夫があり、それが生活の文化の中に溶け込んでいるということが分かる対話でした。
質疑応答の時間には奈良に思い入れのある参加者からも熱い質問や意見が交わされ、1日目が終了しました。
次回が翌日開催だったため、広場の椅子などの備品は建物内に撤去し、この日は終了となりました。

翌日の二夜目では、香川大学の石井一也教授と、小山田徹さんによる「ガンディーの考える身の丈の経済」をテーマにした対話が行われました。

冒頭、石井教授は参加者に向けて「ちょっと実験をしてみましょう」と呼びかけました。
二人一組になり、片方がグーにした手を、もう一方が両手で包み込みます。
教授からの指示は「手をグーにしている人は、包まれた手からどんな方法を使ってもいいので抜け出してみてください」というもの。多くの参加者が力ずくで引き抜こうとしたり、角度を変えて逃れようと試みました。
実験後、教授が「では、相手に『手を離していただけませんか?』とお願いした方はいますか?」と問いかけると、会場は静まり返ります。
石井教授は、この発想こそがガンディーの非暴力思想を象徴すると説明しました。力で相手をねじ伏せるのではなく、対話によって関係そのものを変えていくアプローチです。

その後のトークでは、ガンディーが近代文明や大量生産の仕組みに抱いていた疑問、手紡ぎ・手織りを守る意味、効率性よりも「人が働ける場」を大切にした視点などが語られました。
最後に紹介されたガンディーの言葉
「地球はすべての人の必要なものを提供するが、すべての人の貪欲を満たすほどのものは提供しない」は、現代の社会にもそのまま響くメッセージとして印象に残りました。
こうして2日間とも盛況な中イベントは終了し、完全撤収の作業に移ります。
会場の座席の撤収や火の後始末、テントの撤去を手分けして行いました。

このボランティアに参加された方からは「スタッフさんとお客さんが入り混じっていたので、チラシを渡していいか考えてしまいましたが、楽しかったです」「思った以上に寒かったですが、楽しく参加できました」などの感想をいただきました。
今回学んだ、イベントスタッフとして参加者へ声をかけるコミュニケーション力や、焚き火の管理などで培った周囲に気を配る力など、これからの就活や仕事の場で生かしていきましょう。

参加された皆さんお疲れさまでした!
奈良市アートプロジェクトの皆様、ご来場くださった皆様、貴重な経験をありがとうございました!
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