イケてる住職こと石川住職が説く!「ワカモノ人生相談会@海龍王寺」<イベントレポート>
7月8日(金)に、人生相談員の石川重元住職とのコラボ企画
【イケてる住職こと石川住職が説く!ワカモノ人生相談会@海龍王寺】を開催しました。
当日は9名のワカモノが参加し、
働くことや人生における悩みを石川住職に相談しました。
今回はイベントレポートとして、
ワカモノから寄せられた悩みに対する住職のお話をいくつかご紹介します。
【働く意欲が持てない。どうしたら意欲が持てるの?】
僕自身、30歳くらいまではお坊さんとしての意欲があまり持てませんでした。35歳になった頃、全国規模で活躍しているお坊さん2人と出会って、その存在にカルチャーショックを受けた。それがきっかけとなり「真のお坊さんになるにはどうしたらいいのか」を考え始めました。
意欲が持てないのは、自分自身が「ここだ!」と思える職場に出会えてなということじゃないのでしょうか?意欲が湧かないのは触発されることがなかったことが原因のひとつでもあると思うので、あなた一人のせいではないと思います。大事なのは「仕事」を探すのではなく、触発される「人」を探すことかもしれません。人がかならず変えてくれます。出会いたいと願っていると、必ず出会いが訪れます。きっとそんな人が見つかりますよ。
【人の評価が気になってしまう。自分の価値はどこで決まるのか?】
自分の価値観で行動できるだけの信念が備わったら大丈夫。座右の銘に、藤巻幸夫さんの言葉で「自分ブランドをたちあげなさい」というのがあります。「会社にいてもどこにいても一人の人間として向き合いなさい。会社の名刺ではなく自分の実力でぶつかっていきましょう」ということ。お寺の住職ではあるが住職という肩書を外した自分自身がどうあるかが大事だと思っていました。
奈良のお坊さんの中では発信(プロデュース)力は強みだと思っていたので勉強もしてきたし、SNSでの発信も続けてきました。周りに負けない武器を持てたから、既存の価値観ではなく自分の価値観で動けるようになりましたし、自分の価値観で世の中にぶつかって行くという信念が出来ました。そこから周りの目が変わったように感じました。どんな小さいことでもいいから、人には負けないものが出来たら大丈夫。小さい成功を積み重ねていくことが信念を強くします。その信念が強くなれば、自分の価値観だけで行動できるようになります。
【過去の挫折やコンプレックスをどう乗り越えていけばいいの?】
過去の挫折を笑いにできたら強いと思う。いつまでのこだわっていると、周りもずっとそれを言い続ける。これは自分の中でけじめを付けないといけない。だから自分の弱みを先に言ってしまうことで、相手から言われる不快な思いを制することができますよ。
過去の挫折やコンプレックスを乗り越えられるかと言われると難しいことだと思います。100%のけじめは付けられなくても何%かはけじめを付けないといけないとは思う。でも100%を乗り越えようと思うと乗り越えられない状況に苦しくなってしまう。逆に自分の中でどう共存していくかを考える方がいい。過去のコンプレックスをまだ引きずっていると思うこともあるでしょうが、小さな成功を積み重ねていったら、コンプレックスは徐々に気にならなくなると思います。決して無理はしないことです。
参加したワカモノからは、こんな感想をもらいました。
・ポジティブに考えること、悩みをシンプルに考えていこうと思った。
・仕事をする前からアカンと考えるのではなく、きっと上手くいくと思って取り組もうと思った。
「イケてる住職は、ホントにイケてました!」と清々しい顔で話すワカモノもおり、大きく背中を押された機会となった様子でした。石川住職、本当にありがとうございました!