【ボランティア・講話】グリーンマウンテンカレッジ：第三回「心眼」ー 参加しました！

参加者と共に「学び合う場所」

2022年12月3日、奈良若者サポートステーションの利用者さんとスタッフで、グリーン・マウンテン・カレッジというイベントに参加・出演してきました！
こちらのイベントは、奈良市アートプロジェクト「古都祝奈良2022-2023」の中の一環として実施。
焚き火を囲みながら、参加者と共に対話を繰り広げる「学び合いの場」であるこのイベントは、2018年のスタートから数えて今年で5年目となりました。

今年は「ゆるやかにあつまる」を全体テーマとして、3人のゲストを迎えます。

第三回目のテーマは「心眼」

今回はグリーン・マウンテン・カレッジの校長、小山田徹さん（美術家／京都市立芸術大学美術学部教授）と、​​藤原辰史さん（歴史学者・京都大学人文科学研究所准教授）が語り合います。

どんなお話が聞けるのか、非常に楽しみです！

今回ボランティアとして参加させていただくのは、設営・運営・撤去など。

良い天気ですが12月のキリッとした空気の中、作業がスタートしました。

前回使用した看板の貼り替えやポスターの設置など、お客様を迎える準備を手際良くおこなっていきます。

ボランティア参加者の中には複数回参加されている人もいらっしゃいます。

何度か参加していると作業の流れや準備物など、誰かに質問をしなくても自分の判断で準備を進められるようになっていきます。

きれいな月のもと芝生広場のストーブに火が灯り、少しずつお客様が集まって来られます。

最初は、藤原先生が歴史学に入ったきっかけのお話から、現代社会のお話へ。

今の社会は家族にシワ寄せがいってしまっている。特に家事をしている女性には今まで過剰な負担を課してきた。そういった社会問題の個人への押し付けというお話から、藤原先生が提唱されている「縁食」について語られます。

一人で食事をする「孤食」でもなく、強い繋がりを強いられる「共食」でもない、ただ「美味しいごはんを食べる」という目的のみで家族以外の人と食事をし、ゆるやかにつながる関係性を同時に満たしていくことで、孤独や貧困への1つの対処とするというお話。

藤原先生は農業史・環境史がご専門で、著書の「植物考」についてもお話いただきました。

人間以外のものを見つめ直すことによって、人間のあるべき姿のこれからについて色んなものと共生できる世の中になればと語られます。

お2人は大学で活躍されていることもあり、即効性がある教育を求められているような気もするそうです。

しかし、大事なことは「ゆっくり」考えること。

このグリーン・マウンテン・カレッジも5年目を迎え、ゆっくりと何かを生み出しているのかもしれないと話されました。

お2人のトークのあとは、焚き火を囲んで、参加者の皆さんによる対話が行われます。

自然に発生する会話やそこから生まれる新しい関係など、大変興味深く有意義な時間となりました。

全三回に渡って参加したグリーン・マウンテン・カレッジのボランティアでしたが、何か仕事へ踏み出せるきっかけになったのではないでしょうか。

参加された皆さんお疲れさまでした！

そして小山田先生、奈良市アートプロジェクトの皆様、ご来場くださった皆様、貴重な経験をありがとうございました！

今回経験した、以前担当した作業を自分の判断で進めること、スピードを持って丁寧に作業すること、初対面の人と雑談することなど、就職活動や入社後の行動に生かしてみてください。

みんなのチカラを借りながら、しあわせな働き方を一緒にみつけていきませんか？

奈良若者サポートステーションは、面談やボランティア、職場見学・体験、各種セミナーなど、多彩なコンテンツで、あなたの「働く」を応援。
キャリアカウンセラーはもちろん、企業、地域の方々、社会人の先輩など、さまざまな知識や技術、人生経験をもつ奈良県にゆかりのある『人生相談員』たちが人生相談にあたります。

「働きたいけど、どうしたらいいかわからない」
「仕事に就いていない期間があって自信がない」
「なかなか仕事が長続きしない」

働くことにおいて悩みをもつ若者のみなさん、奈良県の人々のチカラを借りながら、しあわせな働き方を一緒にみつけていきませんか？
ぜひお気軽にお問い合わせ、ご相談ください。