【セミナー】ワカモノ・氷河期世代 応援会議 in奈良(ゲスト:村中直人さん) 実施しました!
ニューロダイバーシティの視点で発達障害をとらえ直す
2023年3月8日(水)、肌寒さが残りつつも、奈良公園の草花が色づいてきた日。
奈良県文化会館・小ホールにて、「ワカモノ・氷河期世代 応援会議 in奈良」を開催しました。
開会のご挨拶
開会に先立ち、奈良県ご担当者様よりご挨拶をいただきました。
昨今コロナの影響もあり就労状況も厳しい状況が続く中、奮闘している人たちや支援者の方々が、この応援会議を通じて実りある時間になりますように、と、願いをこめて応援会議が開会しました。
2022年度の就労状況について振り返る
続いて、奈良若者サポートステーションの2022年度の活動報告。
今年度の奈良サポステで開催したセミナー・イベントも写真付きで紹介しました。
また発達特性を感じられるサポステ利用者さんのつまずきやすいポイントや、理解されにくい強みについてもお話させていただきました。
村中直人さんが提唱する「日本型ニューロダイバーシティ」とは
ゲストに村中直人さん(臨床心理士・公認心理師)をお招きし、
「ニューロダイバーシティの視点で発達障害をとらえ直す〜半径10mの社会適応を増やすために〜」というテーマでご講演をいただきました。
今回のテーマ「ニューロダイバーシティ」とは、脳や神経、認知のあり方など個人レベルでのさまざまな特性の違いを多様性と捉え、相互に尊重していこうとする考え方です。
これまで能力面の課題に対し発達障害という枠組みで理解してきたところを、どのような人も違いがある存在として多様性を尊重しながら社会の中で活かしていこうとする動きとして注目されています。
色の見え方や注意の向け方など認知の違いを例に出しながら、参加者ひとりひとりも当事者であるという意識を持たせるようにお話しくださり、ニューロダイバーシティについての理解が進みました。
そのような中でも「石垣モデル」と表現される、個人個人の特性を活かしながら組織運営を行っていく日本型ダイバーシティについての考え方や、実際に運営していく上での課題点などにも言及いただきました。
経済産業省でも推進されるようになった「ニューロダイバーシティ」は注目度が高く、テレビ局や新聞社などメディアの取材もお越しいただきました。
質疑応答の時間には、会場からも「じぶんの特性を知る方法について」や「受け入れ側にできることは何か」という質問が出ていました。
多様性を尊重できるような社会が実現できるように、まずは身近なところでの社会適応を増やしていけるような就職支援とはどのようなものか、考えるきっかけとなりました。
ご感想としては、
「ニューロダイバーシティについて知ることができてよかった」
「普通とは何かを改めて考える機会になった」
「同じ感性を持っていても見ているものがそれぞれ違うということがわかった」
「まずは身近なところからより生きやすい社会になるように行動していきたいと思った」
など、お声をいただきました。
ご参加いただきました皆様、そしてゲストの村中さん、ありがとうございました。
働くことに悩む方を応援するべく地域や関係機関の方々が集合していただく応援会議は、年度末3月に開催予定です。
開催が近づきましたらホームページ、SNSにて公開いたしますので、是非ご覧ください。
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