【セミナー】ワカモノ・氷河期世代 応援会議 in奈良（ゲスト：中村朱美さん） 実施しました！

佰食屋の生みの親、中村朱美さんと一緒に就労支援について考えました

春の陽気を感じる、2021年3月11日（木）。ワカモノ・氷河期世代 応援会議 in奈良を開催しました。

サポートステーションでは、今年度より、氷河期世代の方々の支援も始まりました。
そこで今回は「佰食屋（外部サイト）」の生みの親、中村朱美さんをお招きし、人生の充実という観点から就労支援について考える、支援者向けの研修を行いました。
新型コロナウイルス感染予防策として、入場時の検温・アルコール消毒を実施、随時換気を行いながら開催しました。
ご来場の皆さま、ご協力をありがとうございました。

2020年の就労状況について振り返る

まずは、奈良若者サポートステーションの活動をご報告。
今年度の登録者数や、コロナ渦でのオンライン面談の活用、ボランティア体験の様子などについて、発表いたしました。
　

中村朱美さんに学ぶ、「働き辛さを働く幸せに変えるヒント」

自身が経験した「働き辛さ」を「働くしあわせ」に変えるため、起業

京都でお昼にしか営業しない1日100食限定「佰食屋（外部サイト）」を展開する中村朱美さん。

中村さんは元々、地元京都でアフター6を楽しめる会社に勤めていました。
就活する中で「地元勤務」と「勤務時間」がご自身の譲れないポイントだとわかったからだそうです。

そして仕事後は製菓学校へ行き、資格取得するなど、充実した日々を過ごしていましたが、徐々に部下が増え、仕事と責任が増え。
「部下を早く帰してあげたい」思いから、気づけば中村さんは出張や残業三昧…。
だんだんと自分のしたいこととは程遠い生活になってしまった。

そんな中村さん自身が感じた「働きづらさ」から起業した飲食店が「佰食屋」。
「家族と一緒に晩御飯を食べる」「夕方には帰りたい、夜は営業しない」
自分のライフワークバランスに沿ったスタイルで、行列のできる人気店へと成長させました。

「働くしあわせ」をともに考える。就業支援のポイント

佰食屋には、コミュニケーションが苦手な方、氷河期世代の方、子育て中の女性など様々な事情を抱えた方々が多く働いています。
事情を承知で積極採用される中村さん曰く
「会社が従業員に愛情を注ぐと、自然と愛社精神が育ち、自ら頑張ってくれる」
「伴走支援の基本は、愛する・認める・自由にさせる」
このように従業員と丁寧に向き合い、彼らが自分の働き方を「自分で決める」ことを中村さんは大切にされていました。

だから例えばコミュニケーションが苦手な方も、まじめに一生懸命、コツコツと頑張れる強みを発揮。
今では「社長が出張で店舗に居なくても、大丈夫ですよ！」と言える程に皆さんが活躍されているそうです。
自分の行く末、幸せを自分で選んでいけるように育む視点、わたしたち支援者にも必要ですね。

その他にも支援者に必要なポイント・キーワードとして…
・働く希望条件ではなく、譲れないポイントを見つけることが大切
・大人になったら「自分の機嫌は自分でとる」を教えるのも支援者の役目
・これから雇用・就職がゴールじゃないのは当たり前の時代になっていく。支援者は時代の変化をいち早くキャッチする
・支援者も自己理解をして実現したい夢を語れるように。クライアントとの信頼関係の構築にも役立つ

など、時間いっぱいたくさんお話いただきました。

中村朱美さんへの質問タイム！

講演の最後に行った質問タイム。
「生きる、とは何ですか？」

中村さんは「生きる＝【自己表現】。叶えたい未来を想像する」
「働くことは、決してしんどいことではないよ、自分を表現できる方法であり、すごく楽しいことだよ」
そう仰る、中村さんのキラキラしたお姿に、奈良サポスタッフ一同、勇気と元気をもらえた、そんな一幕でした。

参加された方からも、いろいろな感想をいただきました。
「自己分析の必要性が良く伝わった」
「マルチな好奇心で伴走することは必要」
「今の時代の求められる支援の形を作っていきたい」
「先の未来を見据えて、情報収集が大事である」など…
ありがとうございました。

素敵な時間、幸せなご縁を感じられた今回の「ワカモノ・氷河期世代 応援会議 in奈良」。
今後もたくさんの方々と連携をしながら、就労支援を行っていきたいと思います。
ご登壇頂いた中村朱美さん、ご参加くださった皆さま、ありがとうございました！

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